あとがき

エース・メールにお越し下さいましてありがとうございます。
エース・メールについて少しお話しさせていただきたいと思います。

似たようなシステムやプログラムは多々あるかと思いますが、私がエース・メールの開発に力を注いできたのには８年という長きにわたり実証実験を繰り返しこれが多くの団体で使えるサービスになると確信しているからです。

エース・メールの生まれたきっかけは８、９年程前にさかのぼります。
私は田舎で（田舎といっても中核市ですが）Web開発の仕事の傍ら地元の消防団（分団）の幹事をしていました。訓練日程の話し合いや調整、食事の世話、予算配分などが主でしたが、決定事項の団員への連絡が非常に大変でした。
連絡手段は携帯電話が主でしたが、当時はまだ携帯電話の通話料金が高く、全ての用件を電話で連絡をすると料金が高額になってしまうという事や、ささいな用件での不便さや、電話をしても仕事中は私用電話に出れない等の理由で電話連絡網が途中で止まってしまい全ての団員に連絡が行き渡らない、というもどかしさがありました。必ず連絡がつくのは、ある程度時間が自由になる自営業者や農業従事者ばかりで集まるのはいつも同じ顔ぶれでした。

そこで、Webとメールを使った送信プログラムを作り、誰でも使えて誰からでも送信出来て受信も出来る。そんな仕組みを考案し試してみました。理解のある上役が喜んで使ってくれたのでそれ以降、団の連絡はほとんどこの仕組みを通して行われるようになりました。

60人程の団員への定時連絡はもちろん、火災や災害などの緊急召集の連絡など、電話では時間も手間もかかるものも、Webとメールなら数分で送れて、早く、多くの団員に連絡する事が出来ます。仕事中の者がいても情報を共有できメンバーに一体感と責任感が生まれました。
また、団員同士の交流も盛んになり友達が増えた事も事実です。

すでに退団した私ですが、現在でも地元の消防団にテストと実用を兼ねて継続して使用して頂いています。

(2010/6 Wrote)

ACE MAIL